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(仮称)嶺北香美ウィンドファーム事業における1号風況ポール設置工事の中断を求める意見書
令和 7 年 7 月 28 日

株式会社GF 代表取締役社長 藤崎耕治 様

たまもる

はじめに:工事の安全性に対する深刻な懸念と中断の要請

株式会社GF様が計画されている(仮称)嶺北香美ウィンドファーム事業の1号風況ポール設置工事について、新たな調査結果により、設置予定地周辺が地質的に極めて危険であることが判明し、私たち地域住民は深刻な不安を抱いております。 貴社におかれましては、工事着手にあたり安全性を十分に確認されているものと理解しておりますが、現状ではその安全性を裏付ける科学的根拠が著しく不足していると考えざるを得ません。 つきましては、地域住民の生命と財産を守るため、貴社に対し、工事の一時中断と、より詳細かつ客観的な調査の実施を強く求める次第です。

1. 計画地周辺の地質的脆弱性に関する認識の欠如と情報の不備

貴社が提出された「計画段階環境配慮書」には、計画地周辺の地質的脆弱性に関する重大な認識不足と情報収集の不備が見られます。

2. 大規模地すべり地形の存在と進行中の地表変動の未調査

貴社は、計画地周辺における大規模地すべり地形の存在と、現在進行中の地表変動という極めて重要な情報を、適切に把握・評価しておりません。

これらの重要な情報を一切反映せず、法令を遵守していることのみをもって「安全性は担保されている」と説明する貴社の姿勢は、住民の安心を著しく損ねるものであり、看過できません。

 

3. 複合災害リスクへの不十分な安全解析

計画地周辺は、南海トラフ巨大地震や豪雨の影響を強く受ける地域に位置しており、複合災害が連続あるいは連動して発生した場合、そのリスクは計り知れません。 専門家からは、これらの複合的要因に対する安全解析が不十分であるとの指摘があり、現状のまま工事を進めることは、周辺住民の生命と財産を意図的に危険に晒す行為と捉えられても致し方ありません。自然災害の影響を過小評価したままの工事続行は、安全確保の観点から到底容認できません。

結論:工事の一時停止と詳細な調査・住民への説明の要請

以上の事実を踏まえ、1号風況ポール設置予定地周辺が現在も地質的に極めて不安定であり、工事によるわずかな地形改変が大規模な山地崩壊の引き金となる可能性を強く示唆していることを、改めて貴社に認識していただきたく存じます。 つきましては、貴社に対し、以下の条件が満たされるまでは当該工事を一時停止し、改めて詳細な調査と解析結果の公表をお願い申し上げます。


【工事再開の条件】

  1. 当該土地の地質等に関する再調査の実施: 最新の地質情報、大規模地すべり地形、現在進行中の地表変動などを網羅した、より詳細な地質調査を実施してください。

  2. 安全性の十分な検討と災害を起こさない工法の採用: 上記の再調査結果に基づき、工事の安全性、工法について専門家を交えて十分に検討し、地質的に不安定な条件下でも確実に災害を起こさない工法を採用してください。

  3. 住民への詳細な説明と理解の獲得: 工事の安全性、採用する工法、災害リスクへの対応策について、地域住民に対し科学的根拠に基づいた明確な説明を行い、住民の十分な理解と同意を得てください。


    貴社が「地球を守るため」という高い理念のもと、事業を推進されていることは承知しております。しかし、そのために、足元にある私たち地域住民の命や、かけがえのない郷土の安全が脅かされてよいはずがありません。

    「地球を守る」という壮大な目的が、この地に暮らし、未来を築こうとする私たちの存在を軽んじ、地域社会の最も基本的な安全を破壊する口実となっては、本末転倒です。真に地球環境を思うのであれば、その事業が行われる土地と、そこに暮らす人々の安全を守ることが、事業者としての最低限の責任であるはずです。

    つきましては、貴社の理念が真摯なものであることを行動で示していただくためにも、科学的根拠に基づく安全性が確認されるまで、工事の一時中止を強く要請いたします。

     

    以上

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